秤屋会長のひと言

ガソリンエンジンからモーターへ

2017/12/15

preBlog20171215.jpgさてここで、これを読んでいただいているほとんどの人が知らない事実とこの世紀的な変革が起きた誘因を論議したい。

みなさんABCD包囲網というキーワードをご存知だろうか?

おそらく10人いても9人が知らないとおっしゃることでしょう。今回のブログはこのキーワードをを中心に書いていきたいと思います。 時代を80年ぐらい前に戻します。第2次大戦前夜です。当時日本は隣国の中国との戦争に明け暮れておりました。明治以来日本は奇跡の躍進を遂げつつありました。なにせ日清日露と世界の超大国との戦争に勝ち進み、向かう所敵なしという状況でした。しかも中国 との戦争では、首都南京を陥落させております。さてこうなるとどうでしょう?もしこのまま推移したら、日本は東南アジやも軽々と手中に収めるのではないか。もしそうなったときの世界の勢力バランスは大きく崩れ、それに伴い先進国の海外に持つ権益は早晩喪失しかねないと懸念することは当然です。日本が国家的目標として大東亜共榮圏を作り、白人の支配する東洋から解放するというスローガンを提唱して憚らないときてはもはや黙っていられないとなり。白人国家が連携して日本封じ込めのための包囲網を作ることになってしまいました。それが、ABCD包囲網と言われているキーワードです。

Aはアメリカ、Bはブリテン(英国),Cは当事国である中国、Dはダッチ(オランダ)となります。そして日本は徹底的に経済的に締め上げられます。今の北朝鮮も大変ですが、まだ中国の秘密裏の援助もありですが、日本には、主要輸入先のアメリカからの石油と鉄スクラップの供給を止められしまったのです。戦争遂行には絶対に欠かせない物資を断たれた日本のその後はご存知の通りです。さて、今回はそのことを書くのではなく、今同じようなことが自動車の世界で起きつつあるということです。昨年末、突如、日産のゴーン社長が2030年までに、日産の自動車は全てEV方式に切り替えると宣言いたしました。思い切ったことをするもんだなあとこの時は思いましたが、これは単に導火線に点火された瞬間に過ぎなかった。今年に入って、春頃ですか、フランス大統領が、2040年までに国内を走る車は全てEV方式にに規制すると宣言。続いて、7月に入って、イギリスも同じ宣言を表明いたします。と思ったら間髪を入れず中国も同じくEV車宣言を同じ時期に達成すると表明。 中国が加わったことで,もはや世界の情勢は20年も経ず、自動車の動力源はエンジンからモーターへと変換していくことになりそうです。アメリカはどうだということになりますが、すでのEV車では世界で初めて実用化したテスラ社が創業者利益を満喫いたしております。

そこで日本ですが、我が日本を代表とするトップ企業トヨタに危機迫る状況ではないでしょうか?自動車業界を今や制覇して、向うところ敵なし状態です。この事態を世界はどう見ているかである。
数々の危機を乗り越えて、昭和初期の日本は世界の大国を相手に回して堂々と渡り合える地位まで上り詰めた。面白くないのは欧米諸国である。白人優越主観を著しく傷つけ、踏みにじった。その日本がまたしても主要産業中の粋である自動車産業で世界市場を欲しいままに君臨し支配している。このトヨタをこのまま放置しておいて良いのかという配慮から、対抗戦略として 、EV車戦略を持ち出し、現勢力図を一挙に塗りかえようとする陰謀が発動されてきているのではないか?EV車専用論を言い出した国々は、一強トヨタを包囲して同じスタートラインに引き戻すという狙いが感じられるのは私だけだろうか?

トヨタ社は、HV車では今ダントツに成功し、売りまくっている。この勢いを止めるにはEV車しかないと判断したのではないか。トヨタ社は、EV社では出遅れております。しかも急激には舵を切ることができない 巨艦になってしまっている。エンジン車とモーター車とでは比較にならいほど技術的な格差があります。エンジン車での部品は6万点ぐらいだそうですが、モーター車になればその30%程度の部品んで済むということらしい。技術的難易度もそれだけ軽くなる。長年かかって築きあげたエンジン車の部品メーカー集団が大量失業の淵に突然立たせられたことになります。
ABCD包囲網に関して、その対抗グループとして、第2次世界大戦時、日本は、ドイツ、イタリアと同盟を結び 三國枢軸同盟を立ち上げました。がほとんど機能しませんでした。これも現代の状況によく似ています。エンジン車ではドイツが本場です。またイタリアも高級エンジン車では独特の地位を誇っておりますが EV社については実績がない。こうなると、 また80年前の悪夢が蘇ってきます。トヨタすなわち日本を壊滅させるための包囲網が再び敷かれることになりました。果たしてトヨタは反撃し、この包囲網を乗り越えることができるのでしょうか?

夏頃に比べて、EV化へ、この1~2か月の自動車業界に動きは過激なまでに高まっております。まるで逆巻く怒涛が押し寄せているとでもいうべきか?ついに、ダーク ホース的に隠れていたインドがEV化を宣言いたしました。もうこれで主要産国のほとんどが出そろいました。然しこのインドは第2次大戦でも日本に協調する、イギリ ス統治に反白人の国内勢力がありました。日本と協調していく勢力になるのではと思われます。
ABCDラインという地政学的な勢力図には若干の入れ替えが置きそうです。つまりD=ダッチ、オランダが抜け、D=ドイツに入れ替わりそうです。それにしても、や はりABCDラインは日本を包囲して堅固です。

世界の歴史を大きく変えそうな現象シリーズ一覧
1弾 世界の歴史を大きく変えそうな3つの現象
2弾 前編 EV化を年限切って宣言
2弾 後編 ガソリンエンジンからモーターへ
3弾 前編 AI出現によるホモ・サピエンスの運命1.
3弾 後編 AI出現によるホモ・サピエンスの運命2.

秤屋会長のひと言

会長プロフィール

早川静英

早川 静英
35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

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略歴

60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任

社長プロフィール

早川 亘
72年生まれのロスジェネ世代。南山大学法学部法律学科で法律学を専攻。

略歴

94年名古屋短資(現セントラル短資)入社。日銀直下の短期金融市場で90年代後半の金融危機を体験。
99年(株)守隨本社入社。
2014年同社専務取締役に就任。
2016年同社社長就任
営業から製造まで幅広く業務をこなす傍ら、語学力を活かして海外との交流を積極的に拡大するとともに、2011年のISO9001認証取得時にはQMS構築及び責任者を担当、2015年の指定製造事業者認定取得時には責任者を務め、自社の競争力強化に努めている。