秤屋会長のひと言

私の八月十五日 part.2

2018/09/07

end2nd-war_201809.jpg

私の八月十五日 part.1のような臨場感ある終戦日が書けるのは絶滅危惧種になった我々の世代の冥利みたいなものです。ある意味歴史文書みたいなものです。 ただ日本国民の一員として、こんな悲劇をもたらした元凶は誰か知りたいと思うのは自然の情ではないでしょうか? この年になるまで長い間抱え込んだままいるのは不条理である。もちろん一人でできるはずもない戦争という超巨大事業がどのようにして意思決定されたものか百家争鳴状態で真相は謎に包まれている。こんな暑苦しい課題を今更ながら取り上げるなど、顰蹙を買いそうで心配です。がこのままでいるのも日本人の一員として浮かばれない想いもいたします。そこで私なりにいろいろな文献を漁ってまいりました。これまでジクソーパズルのようにあれこれ文献をはめ込む努力をいたしましたが、どうも納得のいかない部品が出てきてロジックが合わない。絶対と言われた説が真っ向から否定されたりで一筋縄ではいかない。実は一面で言えば、こんなに面白いテーマはちょっとやそっとあるものではないともいえます。いわばミステリー小説と同じ犯人探し、しかも相手は国家であり世界であるわけです。スケールが大きい。そしてやっと最近数冊の刊行本によりジクソウパズルが完成し、腑に落ちるところまでやってまいりました。

まず内的要件
戦前の我が国には権力機構が二重構造でせめぎ合っていた事実があります。
統帥権と統治権の二つがせめぎあっていた。

今時の若い人たちにはこの用語についてはおそらく区別はつかないと思われますが、ともあれ戦前の日本の権力構造は一本の串で貫かれておらず意思統一が分裂していた。統治権とは、民主的に選ばれた議員による国会決議によって政治が運営されて行く場合の権力で、これは今のあまねく民主国家と変わらない。
ところが、戦前の日本には、もう一つ権力構造が存在していた。それが統帥権というもので、天皇陛下の諮問を受けて、参謀本部が立案具体案を作り、天皇陛下に諮問する。 天皇陛下はただその諮問にたいしては承認を与えるだけ。意見は言えない。反対もできない。しかしここで決まった事案については、統治権の上位にあり国会は干渉できない絶対権を持たせていた。 政治的に言えば、戦前の日本は絶対主義独裁国家であったわけです。なぜこうなったのか?このあたりに大きな問題が潜んでいるのです。

参考文献
保阪正康 (2005)『あの戦争は何だったのか─大人のための歴史教科書』, 新潮新書.
保阪正康 (2018)『昭和陸軍の研究』, 朝日選書.
原田伊織 (2017)『明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』 ,講談社文庫.

秤屋会長のひと言

会長プロフィール

早川静英

早川 静英
35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

  • 早川静英 facebook
  • 早川静英 twitter

略歴

60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任

社長プロフィール

早川 亘
72年生まれのロスジェネ世代。南山大学法学部法律学科で法律学を専攻。

略歴

94年名古屋短資(現セントラル短資)入社。日銀直下の短期金融市場で90年代後半の金融危機を体験。
99年(株)守隨本社入社。
2014年同社専務取締役に就任。
2016年同社社長就任
営業から製造まで幅広く業務をこなす傍ら、語学力を活かして海外との交流を積極的に拡大するとともに、2011年のISO9001認証取得時にはQMS構築及び責任者を担当、2015年の指定製造事業者認定取得時には責任者を務め、自社の競争力強化に努めている。