秤屋会長のひと言

AI出現によるホモ・サピエンスの運命 1.

2018/01/19

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囲碁の世界で、最高位の名人を打ち破りにわかにAIの存在は世界にひろまってしまいました。ついで、囲碁より難関と言われた将棋の世界にも容赦なく踏み込んで来て対決、人間は無念の敗退を余儀なくされるに及んで、事態のおそるべき影響を等しく一種の恐怖感で受け止められました。将棋AIソフトを開発したのは 東大の若き大学院生ときては、 何千年の歴史を持ち、神聖化された将棋の神秘性も何もあったものではない。

コンピュターとは単なる化け物的計算力を誇る一種の計算マシンであったはずのものがどうしてこんな人間をねじ伏せるちからを持つことができるのかという素朴な疑問に誰しも落ちこむわけです。

このAIが話題に登り出したのは、わずか2年前、2015年らしい。まだ混沌としていますが、長年経って振り返ってみればこの年、怪物が産声をあげたAI元年ということになりましょうか?この時期からAIはホモサピンエンスから枝分かれして、独自の進化を猛速で始めることになりそうです。これまでの進化は計画性も必然性もなく細胞内の遺伝子に突然変異がおき、そのうち環境に適応した生物が子孫を残していく。何世代か経過するうちに環境がかわり、また新しい生物が生まれてきて進化していく。その繰り返しとは全く別次元の疑似生物が地球上に初めて登場してきたわけです。血も肉もなく新陳代謝もない。感情も持たず、疲れも知らない。自主的に学習し、勝手に賢くなっていき、その結果がホモ・サピエンスには読めない。創造したホモ・サピエンスも途方にくれるしろものです。いつまでその支配下にいてくれるかは全く予測不能です。考えれば考えるほど怖くなりますね。アメリカSF映画の「ターミネーター」シリーズがその辺の機微を描いており大ヒットいたしております。映画でなくても、欧米の有名科学者らは、およそ2040年ごろにAIはホモ・サピエンスの能力を超えていき社会に様々な波乱と軋轢を生んでいくことになるだろうと予測しているようです。

つまり現時点で起きている、このAI革命は最大の新潮流ではないかということです。他の2件はあくまでもこれまでと同じ土俵での角逐にすぎませんが、無機のAIが引き起こす波乱は到底比較にならない社会変革を伴うもではないでしょうか?

ここで20~30年前に、本屋さんで、立ち読み(ケチ臭い限り!)した時のことですが、さすがまだこのころは、深層学習のアイデアはなく、コンピューターは 超高速計算マシン扱いでしたが、人類はやがて自分の学習した能力の全てを、シリコン上の回路に移し替え、シリコン生命体が人間に代わって宇宙空間の苛烈な物理的環境を乗り越え、太陽系から深宇宙へ乗り出していくことだろうと…。

ホモ・サピエンスの将来を予測した文章を目にして感激した記憶があります。この段階ではインターネットもなく、AIはまだ発明されておりません。コンピューターが勝手に進化して発展していくなど予測外であったと思われます。ともあれ、間も無くホモ・サピエンスはAIに飼われるひねくれた家畜となるのではないでしょうか?

世界の歴史を大きく変えそうな現象シリーズ一覧
1弾 世界の歴史を大きく変えそうな3つの現象
2弾 前編 EV化を年限切って宣言
2弾 後編 ガソリンエンジンからモーターへ
3弾 前編 AI出現によるホモ・サピエンスの運命1.
3弾 後編 AI出現によるホモ・サピエンスの運命2.

秤屋会長のひと言

会長プロフィール

早川静英

早川 静英
35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

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略歴

60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任

社長プロフィール

早川 亘
72年生まれのロスジェネ世代。南山大学法学部法律学科で法律学を専攻。

略歴

94年名古屋短資(現セントラル短資)入社。日銀直下の短期金融市場で90年代後半の金融危機を体験。
99年(株)守隨本社入社。
2014年同社専務取締役に就任。
2016年同社社長就任
営業から製造まで幅広く業務をこなす傍ら、語学力を活かして海外との交流を積極的に拡大するとともに、2011年のISO9001認証取得時にはQMS構築及び責任者を担当、2015年の指定製造事業者認定取得時には責任者を務め、自社の競争力強化に努めている。