秤屋会長のひと言

ヒット商品の作り方・・・テレビ連続小説を見て vol.2

2019/03/01

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現在、2月20日から26日にかけて、ドラマはまんぷくラーメンを巡って、安価な偽物、まがい物がたくさん出てきて、本家のラーメンの売れ行きががた落ちになり、大騒ぎになっております。もちろん本家の方も黙って見過ごさないで、総力を挙げて反撃、製造現場まで踏み込んで怒鳴り上げ、激怒のあまり、暴力実行寸前にまで及ぶ騒動になってきました。しかしあいてもそれぐらいで引っ込むやからではない。特に用意周到にも偽物を作るためにスパイまで潜り込ませた悪徳会社は我こそ本家と称し一歩も譲らないどころか怒鳴り返してくる始末。
すべては模倣から始まるという自説を臆面もなくまくし立てて、抗議側の戦意を喪失させる。特許を申請しただけで承認されていないあいだは権利を主張できない仕組みの特許法にはよくある現象で、承認が下りるまでの間にさっさと売りさばきあとは野となれ山となれという状況が出現いたします。この時代は戦後の無法時代の流れを引き、そういう権利蹂躙が当たり前のように横行いたしておりました。いわゆるやり得。

今日(2月26日)あたり、どういうわけか、特許庁からわざわざ、呼び出しがあり主人公らが東京へ出かけ事情聴取を受けます。しばらくして特許成立の知らせが届き主人公たちは大歓声に包まれます。 そこでさしもの悪徳業者も完全撤退かというところだがなぜかリベンジを誓っております。筋として物語を展開させようとしているところです。実はこの特許に関してはわが社にも苦い経験があります。

関西の方面の醸造機械メーカーさんとの取引が昭和40年代後半に始まりました。このころ、通産省としては零細企業が圧倒的に多い味噌醤油メーカーの将来をおもんばかり、中小メーカーを集めて協同組合を作り1か所の工場で、数十社の会社の銘柄別の味噌醤油を製造するという方針を打ち出し、かなりの補助育成金を出す動きが活発化しておりました。目標は人手オンリーに頼る生産工程を徹底的に自動化するという生産合理化がその狙いでした。また安全衛生面への配慮なども含め、なにせ食に関する保護育成は国民の生命維持には欠かせないものである以上、国策として強力な政府の後押しを受けております。比較的自動化の容易なのは醤油。これは液体であるので、自動化にはあまり大きな技術革新は必要なく規模の利さえ出ればよいのですが、難物は味噌です。

我々も相談を受けた時は、ベルトコンベアで送られてくる味噌を自動的に一定量、正確に計量するなど到底無理と思いました。しかし、話を聞けばもし成功すれば、日本全国に展開、相当な台数の需要があるという。しかも相当な金額になり難しいだけに競争相手も出てこないだろうという。外的要因は大変においしい。成功すれば、お客様からも感謝され、醸造メーカーさんも統合時代を有利な立場が獲得できるとあって全面的に応援するという。 ところがよく聞くとこれまではかりのメーカーに声をかけいろいろと作ってもらったが、すべて失敗、あなたのところで5社目ですと言われがっくりときました。無事これ名馬というたとえもありますが、それでは挑戦的なわが社としては見過ごせない。

秤屋会長のひと言

会長プロフィール

早川静英

早川 静英
35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

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略歴

60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任

社長プロフィール

早川 亘
72年生まれのロスジェネ世代。南山大学法学部法律学科で法律学を専攻。

略歴

94年名古屋短資(現セントラル短資)入社。日銀直下の短期金融市場で90年代後半の金融危機を体験。
99年(株)守隨本社入社。
2014年同社専務取締役に就任。
2016年同社社長就任
営業から製造まで幅広く業務をこなす傍ら、語学力を活かして海外との交流を積極的に拡大するとともに、2011年のISO9001認証取得時にはQMS構築及び責任者を担当、2015年の指定製造事業者認定取得時には責任者を務め、自社の競争力強化に努めている。