秤屋会長のひと言

環境問題で提案(3)

ついに、わが社にも、環境問題で、具体的な案件にトライして成功いたしました。あるはかりのユーザーから、お呼びがかかり、弊社の営業がお尋ねいたしましたところ、通常のはかりの商談の中に、ユーザーさんから、今回、別件で相談があるといわれました。そのユーザーさんのお仕事は、造園業で、単に、個人対象だけではなく、県、市などから依頼を受けて公園、街路樹の整備、道路、堤防の除草等幅広いお仕事をしていらっしゃる会社です。そこで発生する、切除草木の処理について、これまでは焼却、埋め立て等しか方策がなかったのですが、一部は、堆肥にして農家に引き取ってもらっていた。


しかし採算上の問題、引取り量の制限、時期限定などによる問題点があり、消費量としては微々たる物でした。そこで、堆肥化された素材を何か他に利用できないかと考えられたユーザーさんは鉢器が作れないかと思いつき、特許を申請されました。これによれば、花壇などに移植するために使われていたビニール製の植木鉢に換わるエコ製品として、そのまま埋め込みができ、草木の栄養を確保しつつ、廃棄物も出ない、手間も省ける、また残材の処理をかねて一石三鳥以上の効果が期待できるということになった。しかし、その植木鉢を作る技術がない。確かに、造園業には、機械製作のご経験はないはず。そこでわが社に御相談があったわけです。弊社は、過去に、皿、どんぶり、茶碗等の成型に関与する、計量、成型の経験があり、何とかなるということで、お引き受けいたしました。結果、土をこねて、成型するラインの応用形として、提案がまとまり今回、納入の運びとなりました。出来上がった植木鉢の写真参照ください。問題は糊にありましたが、これも簡単に解決できました。環境に良い仕事ができたことによる満足感はなにものにも代えがたいものがありました。


35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

略歴
60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任
2021年代表取締役会長を退任

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