秤屋会長のひと言

新年を迎えて


あけましておめでとうございますと申し上げたいところですが、小生、昨年夏、母をなくし服喪中でもあり、年賀は控えさせていただいております。

私事ながら、われわれの親の世代というものは、その青春時代の殆どが、戦火にさらされ、幾多の悲劇が降りかかり、それが日常化している世代であります。ここ100年の日本の世紀において、最も恵まれない不幸な時代を経験している世代であることは間違いないでしょう。生前、よく母親に言ったものです、もし私が、そのとき親であったら、どんなにつらい思いをしたか想像するだけでも、鳥肌ものですと。母はただ苦笑していただけですが。何せ明日子供に食べさせる食料も碌に無いなんて、今の世代の人が想像できますか?父親は殆どの家庭で、戦争に駆りだされて不在、ほとんどが母子家庭状況。社会福祉なんて言葉があったがどうかもさだかではない。育ち盛りの子供をかかえて途方にくれていたのではないか?おそらく、もう1年戦争が続いていたら日本は餓死列島となっていたのではないかと想像されます。なぜこんな事を書くかというところですが、この世代が、比類なき忍耐力とがんばりで、われわれの世代を守ってくれたということに心より感謝せざるを得ないということです。この世を去る母親の枕頭でつくづく、深い感謝の念に耐えませんでした。合掌。




35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

略歴
60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任
2021年代表取締役会長を退任

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