秤屋会長のひと言

金融資本主義の崩壊4


11月5日、44代目のアメリカの大統領が"チエンジ"を叫んだ黒人出身のオバマ氏に決定。しかも共和党から民主党へ政権の交代も含めて、何か世界が変わると言う予感に酔っているアメリカの大衆の熱狂振りには驚かされます。その現象は、はだの色は関係ないという積年の人類の宿弊を払拭した新しい世界の到来を象徴しているものと思われます。ついでにいわせてもらえば、こうなるとネイテブアメリカン、東洋系にもチャンスは出てくる。そのなかに日系人も含まれるので、近いうちに日系四世、五世の大統領が誕生することもありうるという嬉しい予想も立ちます。これこそ掛け値なしのアメリカ合衆国ということになります。



それはさておき、世界の恐慌前夜の金融パニックはまだ余震を引きずって、なかなかおさまりようもありません。すべきことはこの1ヶ月の間にほとんど実施している。しかし、負債の総額が掴めないと言う恐怖は、世界を暗澹とさせております。金融面では日本は損害軽微とされておりますが、経済がグローバル化した現在では、日本だけがいい子になれるわけはないのである。特に震源地のアメリカは深刻なものになりつつあります。この余波は必ず日本にもやってくる。いやもう来ている。ただ救いは、かっての日本とは経済構造が変化しており、貿易額に占めるアメリカへの依存度は14%程度に縮小していること。日本の存在感を世界に示すよいチャンスでは有りますが、出すぎてはこれまた世界の顰蹙を買うという悪い癖を出さず、国益を損ぜず粛々と行きたいものです。



当面、各国必死の対策が効果を表し、大衆による取り付け騒ぎなどが起きておらず、比較的に落ち着いた経済情勢にありますことは人類も経験に学んだということでしょう。まだ超インフレや、紙屑と化した通貨はでてきておりません。

最近のニュースであまり目立たないように報じられておりましたが、タイとイランがお米と石油の物々交換の契約を結んだという。決済通貨の介在はなしということです。生命維持に絶対必要なものの交換ということで、私としては注目の記事になります。世界的に物々交換が始れば無資源国の日本は悲惨なことになります。これだけの騒ぎを引き起こしているアメリカは、いざとなれば、国内資源だけで悠々と暮らしていけるのですから。あれだけ選挙で有頂天になれる余裕ですね。




35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

略歴
60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任
2021年代表取締役会長を退任

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