秤屋会長のひと言

金融資本主義の崩壊2


10月8日、日本の株式市場は始って以来という、大幅な暴落を経験いたしました。一日の立会いで、900円台の下落の記録はおそらく2度と破られないのではないかと思われます。それほど凄い暴落ということになります。アメリカを始め、ヨーロッパ、アジアの全市場がそれに追従してきております。今回は、比較的、損害軽微な日本でもこのような暴落ということで、パニックがパニックを呼ぶという連鎖反応。それに対して、各国責任当局の反応は今ひとつというもどかしさ。素人考えでもわかる、各国共同利下げという手段ではおさまる訳もないのにそれ以上については踏み込めない。日本の勝手の苦い経験からすれば、銀行に、公的資本の注入以外にないということがわかっているのに、躊躇している。そのために、ある経済ブログでは、この暴落はもう警告を通り越して、脅迫の域に達していると報じているぐらいです。ただ、お手本がある以上はいずれその線に落ち着くという予測は立ちますが、株価の暴落を放置しておいた付けはいずれ、大きな代償を求めて、経済を圧迫することになりそうです。経済実務家の説によれば、この暴落は、いずれ実体経済に半年遅れで影響を出してくると予測いたしております。多分生活の遠い分野から、崩落が始る。例えば、これまでの不況の中でも、高級乗用車であるフエラーリは納車に2年待ちの不況知らずであったものが、今すでに、キャンセルの嵐に見舞われているという。富裕層の痛手がわかります。これが身近な生きるために必要な物資(食糧、日常生活に必須なもの)が手に入らなくなるというようなところまで暴走しないことを心より祈っております。企業にとっては来年早々から来る経済低迷にどのように対処するかというところです。




35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

略歴
60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任
2021年代表取締役会長を退任

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