秤屋会長のひと言

金融資本主義の崩壊か?


金融資本主義の崩壊か?物々交換の時代へ?



すさまじいクラッシュ現象が全世界の金融界を震撼させております。アメリカ発のこの金融恐慌は9月15日に、始まったばかりという恐ろしさに底知れぬ不気味さがあり、そのことにより恐怖か恐怖を呼び、100年に一度のクライシスは、とどまるところを知らない状況であります。皆様いかがお暮らしでしょうか?確かにまだ実物経済にはかってのオイルショック時のようなトイレットペーパーパニックは来たしておりません。また、日本の金融界は今回の原因となっている、サブプライム関係の証券に関しては買い入れが少なく、余り被害はなく、逆に、欧米金融機関への支援に乗り出しているぐらいで一抹の安心感があります。しかし、問題はこれからです。まだ。いまのところは、各国の証券市場の暴落、為替レートの激落程度ですが、これが、各国の銀行の取り付け騒ぎに及ぶということになりそれが全世界に波及するということになると、もう完全に経済は麻痺状態に及ぶことになります。約束事で、できている不換紙幣は単なる紙切れとなり、世の中は、何千年も時間を遡行して、物々交換の時代に逆戻りです。いや、実際には、我々の世代、つまり昭和の一桁世代はその物々交換、実物経済の洗礼を太平洋戦争敗戦直後に、規模は日本に限られておりましたが経験いたしております。その経験者はいまや少なくなっておりますが、当時の悲惨な国民生活を知る我々世代は、思い出してもゾーッとさせられます。生命の維持のためにはまず食糧ですが、これ以外のものはすべて価値を失います。たとえ、実物である、金を持っていようが、ダイやモンドを持っていようが食糧の絶対量が足りなくなれば、食べ物以外は無価値となります。現状で考えれば、食料が不足するなど考えられないかもしれません。しかしすべての経済活動が通貨により運営されてきている現状で、通貨が価値を消滅させれば、まともな経済活動は仮死状態にはいります。食糧は誰が供給することになるのでしょうか?こんなことは起きないかも知れない。それならば結構ですが、まだ60年前には現実の問題として起きていたのです。ちなみにどうして飢え死にせずに生き伸びれたかということですが、これは戦勝国のアメリカが全面的に食糧を輸出して飢餓に苦しむ日本を助けたからです。アメリカは戦時景気をそのまま維持しておりドル通貨の威信は世界に冠たるものがありました。日本を助けるぐらいはなんでもなかったからです。辛うじて日本は生き延びることができました。しかし今回は世界同時恐慌です。どこがどこを助けるということができるのでしょうか?食料など、日本は自給率40%でしかない。困るのは日本です。食糧自給率の極めて高いアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどは何とかなるかもしれません。



繰りことを言っていても始まりませんが、結論的に言うと、ドル、ユーロの激落、銀行取付さわぎが起きだしたら、たとえ日本で起きていなくても、我々の世代は食糧の確保に走り出す可能性が極めて高いということです。備蓄性の高いカンズメ、真空パックのお米、等々、大量買入れが始るのではないでしょうか?実は今朝家庭内ではそのような話題が真剣みを帯びて語られたという事実をお伝えしておきます。このことは各国の政治家は百も承知で、回避すべく必至の努力をするであろうが、当時の日本の悲惨さを知らない若い世代の政治家たちがどこまで事態を深刻に受け止めているか心配なところです。アメリカ議会の下院が金融安定化法案を否決したなどもっての外ですね。




35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

略歴
60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任
2021年代表取締役会長を退任

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