秤屋会長のひと言

国内最大級電子式吊はかり、100トン完成(3)


マンパワー不足では責任のある作業ができないことは歴然。しかしこれも解決策が出てまいりました。当時、わが社は港湾関係に数百台にも及ぶ台はかりを納入いたしておりました。それらのはかりは、貨物船より荷揚げされる、20kgから50kgぐらいの袋詰めされた輸入物資の内容量を全数調査するためのものでした。その揚陸のために沖仲士と呼ばれる人夫サンたちが何千人と立ち働いておりました。現在のように、バラ積み接岸で自動陸揚げ化されていたり、コンテナー輸送などの手段のなかったときには欠かせない存在でした。船と桟橋をつなぐ渡し板の上を、大勢が蟻のように次々と運んでいたものです。今は昔の風景ですね。

その港湾関係の営業マンがこの沖仲士を使えないかと気がつきました。そこでその総元締めの会社に申し入れに行きました。もちろんオーケーです。10人や15人いつでもどうぞという態度でした。これでようやくすべての条件が整いました。



「自分の狭い経験や知識では大変な課題みたいに見えることでも他の人にとっては日常茶飯事というようなことが多々あるという教訓がここから読み取れます。だから、なにごとも簡単にあきらめてはだめだということが痛感される現象ではないでしょうか?書きながら御先祖様に教えられているといった感じです。」




35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

略歴
60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任
2021年代表取締役会長を退任

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