秤屋会長のひと言

日本原子力研究所さまより、ジャンボの受注

3月下旬に納入させていただきました、わが社の、スーパージャンボⅡについてのお知らせ。この商品は、計量法などで、ロードメーターと公称されている計量器であります。わかりやすく言えば、警察が、過積載取締り用に使用している、あのポータブルな


トラックスケールのことです。普通は、座布団ぐらいの大きさで、10トンまでの計量が可能で、4枚使って、40トンまでの重量が測定できるものです。


さて、今回の受注に関しては、わが社が一番後に呼び出され、数社による、計量精度のコンテストが行なわれました。通常、この手の計量器は、およその重量が分かればよいということで、計量精度は±1%程度のものが普通。つまり10トンの最高秤量に対して、±100kgの誤差があるということです。しかしお客様はできるだけ精度が高いものが欲しいということになり、各社が、デモ機を持参しての精度コンテストとなりました。


他社製のロードメーターは、仕様的には、原則±1%基準で作られており、テスト結果はその通りにしか出ません。つまり誤差は200kg~300kgぐらい出ます。それはそれでこの種のはかりでは常識なのです。この誤差の検出は、大型の埋め込み型トラックスケールを使用して行なわれました。この種のはかりの精度は±0,03~±、02%とけたが違います。お客様としてはこのコンパクト型で同じ精度が欲しいというのが本音であります。お客様は、デモ機で計られたものを近くの大型トラックスケールで計量して比


較検査をいたします。大型精密トラックスケールのほうに比べてどれもやはり200kg~300kgぐらいの誤差が出ます。これは当然といえば当然でそれぐらいの誤差を最初から予定して作られているわけですから奇跡は起きません。しかしわが社はこの手の計量器でも高精度のものをユーザーが必要としていることは承知いたしており、開発をすでに終了し市場に提供してきております。もちろん、テストの結果は、±10kg~20kgの範囲に誤差が収まり、お客様の要望にお答えできました。


その報告が私のデスクに届きました時に、お客様の団体名を見ましたところ、日本原子力トカマク型融合炉研究所とありました。私が先月ごろ、瑞浪にある、ヘリオス型核融合炉研究所について6回にわたりこのブログでご紹介もうしあげたのですが、なんとこちらの研究所は、現在世界で研究されている2種類の融合炉の1方のほうの研究所であったわけです。こちらは欧米での主流となっている炉形なのですが、日本が開発したヘリオス型に比べてプラズマ発生持続時間が短く、ヘリオス型が1時間に比べ、1分ぐらいしかまだ達成されていないということです。日本の場合はこの両方を研究しているのだなとこの機会に知ったわけです。日本が先端技術に対して万全な構えで立ち臨んでいるのだな実感できました。その仕事の一環にわが社の技術がお役に立てることができましたことは望外の喜びでありました。謹んでお知らせ申し上げます。


35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

略歴
60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任
2021年代表取締役会長を退任

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