秤屋会長のひと言

円高と韓国事情


前回にも書きましたが、未曾有の円高ウオン安は,実はわが社にとってもまたとない幸運を来たしております。わが社は、全製品の30%近いものを、韓国のメーカーにOEMしておりその代金は、円建てとなっております。



直裁にいえば、現状、仕入れ値を50%カットしても、ウオンでの手取額は変わらないということです。しかし、それとは裏腹に、わが社は現在までのところ、同じ円金額で対処しております。それこそ、韓国の取引先は笑いがとまらず、一生懸命、腿をつねっているところでしょう。これ以上青あざを増やさせないよう配慮して、我々は、値引き交渉のミッションを先ほど送り込んだわけです。というのも円安に落ち込んだ時には我々は値上げの交渉に応じております。円が高くなった今、今度は逆の立場となります。どのような経過をたどったかについては、今後、為替レートの変化に応じて、自動的に変化させるように、目下具体的なルール作りにはいっております。韓国側も応じております。とまあ為替レートというものはいろいろな罪な現象を引き起こすものですね。



ところで、今回新聞記事で面白いものを見ました。この円高にもかかわらず、韓国が、日本の三菱重工に韓国独自の目的のために、観測衛星の打ち上げ依頼して、これを成約したということです。この現象は非常に興味があります。円高が輸出に悪影響するという説が必ずしも正当ではないという事と、金大中元大統領いらい、北朝鮮よりの大統領が2代にわたり続きましたが、この間は、日韓関係は冷え切っておりました。前大統領にあっては、60年も前の日本に協力した反韓分子を今頃、摘発するなどと言い出してきて、耳を疑ったのですが、親日的な現大統領に代わって、2年目の現在、このような協力関係が出来上がってきたことは、日韓両国にとってこの上ないしあわせではないでしょうか。草の根での交流は、韓国も日本もないというような大きな流れとなっている現状。世界でもっとも緊密な信頼関係にある現状がそうさせるのではないかと考えます。




35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

略歴
60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任
2021年代表取締役会長を退任

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