秤屋会長のひと言

経済観測3


昨年7月以来の日本経済の動きについては、回復傾向を明らかに維持しており、かなりの企業で収益の大幅回復ということで新聞紙面をにぎわせております。東京市場も順調に回復基調というところへ連休前後よりきな臭い火縄のくすぶる匂いが、欧州からやってまいりました。5月連休明けを待っていたように、導火線に着薬し,ついに爆発いたしました。ギリシャデフォルトの懸念発生がこれです。ギリシャ国債の償還不能が懸念されたということはただ事ではありません。株式市場はアメリカ市場から大暴落が始り、続いて日本と、あっという間に全世界に広がることになりました。あれだけ強力をうたわれていたユーロが加盟国の不祥事から当たり前ながら為替レートは劇落。もちろん加盟国の株価はアメリカ、日本より大幅な下落を見せております。蜂の巣をつついたというありふれた表現がこの際はぴったりの感があります。ようやく回復傾向を見せ始め、今年中にはリーマンショックを克服できるというあかるい希望も吹っ飛びました。一体これからどうなるのでしょうか?



5月11日の日経新聞の1面では、オールヨーロッパが莫大な資金を拠出して加盟国のデフォルトを防止するという意思表示をしたと伝えておりました。この処置はさすがに効果を発揮して、ニューヨーク市場のダウ平均は一気に700ドル越えの上昇を見せて歓迎の狼煙上をあげております。そして本日(11日)の東京市場はというと、情けなく前日比マイナス115円というしょぼくれ市況。どうしてこの差が出ているのか勉強不足でわかりませんが、いささか情けないというよりありません。



さて、これからどうなるのでしょうか?前回の記事では期末(22年3月)まではっきりとはしないが緩やかな回復を見せると書きました。それはその通りでした。新年度が始って次の予測をと思っていましたが、4月は新年度入りでないかと手間暇がかかり書けなかったのですが、さて遅ればせながら、取り掛かろうとしたらこの有様で、予想外の事態に唖然としております。



しかし小生としては現時点では、まだ大勢としては、ヨーロッパの一小国のトラブルに過ぎないと考えております。ギリシャぐらいの経済規模なら、さほど騒ぐようなことはないと感じております。むしろ為替、株式の乱高下を引き起こす騒動の種が欲しい放浪の巨大資本群が連鎖反応を言い立てて、マスコミをあおっての策動と考えます。恐らくこの暴落でまたしたたかに巨利を上げているのではないかと勘ぐっております。もう今頃はナプキンで口を拭って御馳走の席を立つところではないでしょうか。次はいつになるのでしょうか?




35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

略歴
60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任
2021年代表取締役会長を退任

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