スリーハンドレッド3
前回スリーハンドレッド2の続き
スパルタの王は、約束の期限になって、ペルシャ、クセルクセスの使者を呼び寄せます。
やっとその気になってくれたかと使者は得意満面で現れます。ところが呼び出した場所がどうやら、宮殿の中にある国家反逆罪などの高度な犯罪者の処刑を行う大きな井戸。何も知らない使者は、井戸を背に、さあどうすると傲慢に迫る。その使者になんと『クセルクセスへの返答はこれだ』と王は思い切り使者の腹への足蹴りを行います。使者そのまま、くの字になって穴のなかに吹っ飛んで転落していきます。このところだけ高速度撮影になっておりました。そこには飢えた狼群が待ち受けているという筋書きです。1600年後の日本における、元寇の役の執権北条時宗に似てますね?使者3人を斬り捨てました。
もうこうなっては平和も妥協もあったものではない!
すぐにひらかれた議会は(座布団が舞う?)大騒ぎなりました。しかし使者はすでに、死者になっております。元には戻らない。これで一挙に開戦です。
ただ反対派は収まらない。デルポイの神託を盾に、スパルタ評議会も非戦の方針を支持し、王の勝手な振る舞いに対して執拗に迫りますが、開戦派の決意はもはや動かせない。開戦の決断はすぐにギリシャ全土に知れ渡り、戦略の構築-もちろんギリシャの最強の陸軍国のスパルタが中心になって戦略を練ります。
問題は、これまで平和に慣れてきた農業国家ギリシャ全域の軍備は不十分ですぐに対応できる人数や武具は限られている。すでにペルシャは開戦の準備を始めており猶予はあまりない。
ペルシャ派遣軍はなんと100万人!と言っている!ほんまかいなと言いたくなる人数に対して、最大の都市国家スパルタが用意できる決死隊はわずか300人。ここでスリーハンドレッドの題名が意味を持ってきましたね。