秤屋会長のひと言

高齢者三種の神器

表題を見ただけでははんとうなづける人は私と同憂の人であろう。


私の日課は、朝起きたてから30分から1時間の間にまず血圧を調べます。それがまあまあの線に収まっていれば、本日は晴天なりとします。ついで、簡易な心電計で心拍変動を調べます。異常なしとなればさらに元気がでます。


実は今年、強靭を誇っていた?心臓に不整脈が発生し、かかりつけの医師から要注意の勧告を受けた経緯があり、心電計を購入しました。それ以来、これも手放せません。これで私を守ってくれる計器が二種となりました。あとはなんでもない体重計です。しかしこれが意外と健康管理に欠かせない。血圧と不整脈をコントロールする司令塔みたいなものです。体重計を見ながらおよそこの半年で3kgは減量に成功いたしました。それがあってか、血圧は下がり、不整脈も鳴りを潜めております。薬も一切飲んでおりません。危ういながら、この三種の計器が日々私の身を守ってくれております。私自身、長い間、計量器業界に身を置きながら、老境に至り、自ら属する業界の製品に体を守ってもらうとは意外と言えましょう。


いずれの計器もご同業の取引先から購入いたしております。 ただ我が社も、遅ればせながら体重計で、老齢人口が必要とするものを提供できることになったのは幸いといたします。昨年来、発表致しておりますポータブル体重計楽座です。もともと体重計はポータブルなものですが、いずれも、立ち居ふるまいに支障のない健常者が相手です。しかし今後、激増するであろう、訪問看護の世界では、立ち上がって体重計に乗れる人ばかりではありません。寝たきり老人の体重管理が必要にもかかわらず適当な機材がありませんでした。訪問看護には看護者が、車で体重計を積み込み、看護先で取り出し、室内に運び込む必要があります。その時我が社の製品は3分割して運び込むことができベッドの横で、30秒で組み立て可能ということになっております。体重計による健康管理の必要性は、その場にならないとわからないものです。自分で体験して痛感いたしました。ひょっとすると私もお世話にならなければならない計器を開発したということになるのかと自笑致しております。


35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

略歴
60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任
2021年代表取締役会長を退任

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