秤屋会長のひと言

ラグビー日本の地位

小生の高校時代は、県下でトップをいくラグビー高でした。


とにかく3年間の体育の時間は全てラグビーの基本練習に費やされるという異常?さ。 しかし、若さというものはそんなことには動じない。あっという間にラグビーの極めて闘争心の燃え立つ実に男性的なスポーツに魅せられました。中学時代の体操中心のいわばお坊っちゃま遊びから、全身をぶつけ合い、ボールをひったくり人間を突き飛ばし交わし、疾走する。スクラムが崩れて人間の山盛りとなんかやりたい放題。血気盛んな年頃。こんな面白いスポーツが世の中にあったのかと世界の広がりを目の当たりにした最初の経験でした。


ご存知のように。ラグビーの発祥はイギリスです。世界の七つの海を征服し、ビクトリア女王を戴き、大英帝国として、我が帝国に日の沈むところ無しと豪語していたあの英国の国技でした。 しかしこのスポーツの難しいのは、ボールが丸くなく楕円形をしていることです。確かに抱えて走る分には都合が良いのですが、一旦手から離れてグランドに転がると、微妙に、また急激にコースが変化して転がり、今まで有利だったチームから、あっさりと相手側にボールがが渡ってしまう。この不条理さもまた人生みたい。ボールの形一つでこんなに複雑に変化するスポーツは少ない。


9月20日の朝。ラグビーワールドカップ2015をテレビでなんとなく見ていたら、日本が世界第3位の南アフリカを僅差で交わし勝ったと言って大騒ぎです。確かにW杯で過去1勝22敗というラグビー弱小国で世界に認められており、今年もまた緒戦で負けて帰ると信じられていたものが、時間切れ寸前、敵のゴール直前まで攻め込み、スクラムのまま攻め入りギリギリタッチダウンして1点差で勝ちました。 日本側がスクラムを組み押しているのですが相手も巨漢揃い。ちょっとやそっとで押し込めない。しかし、なんと日本側はそのスクラムへ後から後から、後衛陣がスクラムに飛び込んで応援します。対して南アフリカは、数人が周りをうろついていたり、立ったまま見ているだけ?エエ~っつ!何やっているのとみている間に、増援を受けた日本側はフロントの最後の踏ん張りで一挙に突っ込みました。世界の最高峰の壁を一気に崩した瞬間でした。エライことです!!


これなんかアナロジー的に見れませんか?チームプレーが得意の日本人気質が、個人プレイのチームに勝った瞬間を見た気がいたしました。個別化か集団化安保かの選択が最後の最後までもつれた現状に想いを馳せております。どちらが歴史的見て正しかったかは50年程度の時の推移で判定されるでしょう。それまでは誰にもわからない歴史的決断です。




35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

略歴
60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任
2021年代表取締役会長を退任

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