秤屋会長のひと言

私と易.7

またまた脱線で申し訳ありません。今年3月27日のガッチリマンデーにヤフーの社長が登場しておりました。


ヤフー検索エンジンほとんど検索漏れがない鉄壁の構成を誇っているそうであります。その検索のカテゴリーを8部門に分けているとの説明がありました。 「おや?」と思いませんか? 8つのゲートで構成される易と偶然の一致? 社名のヤフーは八風のカタカナ表記ではないか? 方や運命の検索エンジン、方や人生の...?
これまで、易に関して散文的なご案内してきましたが、難しい易經をわかりやすくご紹介し、 肝心の部分を知って頂きたい為のものでした。そしてこの7章目からは易と私との具体的な関わり合いを述べていきたいと思います。


エピソード1:黎明期 私が18歳 高校生の頃


高校3年生で御多分に洩れず大学受験に没頭しておりました。受験を翌年に控えた11月頃でしたか、私の父の従妹がやってきて、「本を受け取ってもらえないか?」と父に申しておりました。本好きの私ですので、横から覗き込み題名を見ました。岩波書房の「易經」の上巻と下巻でありました。父が訳を聞きました。従妹の義父が所蔵していたもので、亡くなられてその遺品の整理後、これだけが貰い手がなく困っていたといいます。どうしてかと尋ねると、義父がとても大事にして本だけに、捨てることなどできない。だけどもうちに置いておきたくない。この従妹さんはいいお年なのに無邪気なところがあり、おしゃべり好きときている。それでもいいにくがっている様子がありました。当然ながら、父は面白がって尋ねました。するとなんとこんなことを言い出しました。
「実は、義父は易に凝っていて、自分のためとか、頼まれれば他人の問題に易占をしていた。」とのこと。
この義父は事業の経営者でした。毎年正月元旦に朝風呂に入ったりして身を清め、これからの1年間の事業、 家内の繁盛など占って新年を迎える習慣であったそうです。そして今年の正月も占筮を立てました。 しかし暫くしても居間に戻ってこない。ようやくしてからみんなが集まっているところ戻ってきたのですが、 いつも晴れやかな気分で家族と屠蘇を祝うのですが、今年の正月は浮かぬ顔をしている様子。 みんながこれはあまり良い結果が出ていないのだなと察しました。誰かが「世の中いいことばかりではないですから」と慰めます。すると義父は頷きながら言いました。「今年の占筮は、私が終わることを示していた。」と・・・。


みんな驚いて「まさかそんなにお元気なのに、 おめでたいお正月から不吉なことを言うのですか。」と詰りましたが、易の準プロ級の義父は首を横に振っておりました。


続く




35年生まれの戦前派。早稲田大学政経学部で経済学を専攻。

略歴
60年中日新聞社入社。
67年(株)守隨本社入社。三県下に限られていた販域を全国区へ展開
74年同社常務就任:機械式はかりから電子式はかりへの転換にいち早く取り組み、成功。新製品を次々と発表。次いで85年よりプラザ合意後の円高を利用し、海外との交流を開始。海外優秀製品を日本市場へインプットし、吊り秤市場ではTOPのシェアを掌握した。
90年同社社長就任
以後、移動式計量機で産業界の物流システムに貢献した。
2016年代表取締役会長に就任
2021年代表取締役会長を退任

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