私の八月十五日 part6
米軍の戦争準備に2年はかかると予測(事実はその通り)その間に、連合国の物流網を大幅に破壊して、アメリカの巨大な戦略物資の供給を遮断する計画を立て、それを実行するに十分な連合艦隊を日本は持っていた。
もっぱら物量に頼る欧米の軍隊はその物量が儘ならぬとなれば、戦争遂行の意思を大きく挫かせるという予測は決して間違っていない。
そのためにすることの第一は海軍による敵方の海上輸送の能力を壊滅させることである。
この戦争計画書は、民間の優秀な頭脳を集め今時でいうシンクタンクをつくり、計画書を案出させたもの。そこには陸軍海軍のしがらみなく自由な発想に基づく計画と言えましょう。 今次大戦の勝敗は軍需物資と兵力の適時適配にあったと結論づけられております。その点日本には物流が決定的な勝因という思想そのものが希薄で あった。