70トン級のナガスクジラの計量で日本の商業捕鯨に貢献
捕鯨母船「関鯨丸」船内への超大型計量器の導入事例
共同船舶株式会社 様
被計量物:ミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラ、ナガスクジラ
73年ぶりに建造された新型捕鯨母船「関鯨丸」の上甲板に、捕獲したクジラの体重を測定・管理するために特注設計された超大型計量器を設置した導入事例をご紹介します。
関鯨丸は、全長112.6メートル、総トン数9,299トンを誇る最新鋭の捕鯨母船で、捕獲されたクジラを引き上げ、船内で計量から解体、加工、包装、冷凍保管までの作業を一括して行う「海の上を走る冷凍食品工場」です。
《導入された計量器の概要》
ひょう量:75トン(偏荷重を考慮し、50トン × 3台の計量器を縦並びに配置)
目量:50キログラム
載台寸法:全長24メートル(8メートル × 3台) × 全幅4.2メートル
載台構造:角パイプフレームの薄型トラックスケール構造(溶融亜鉛めっき処理)
ロードセル:浮上がり防止機構付きの高精度ロードセルユニット(計量器1台につき4点支持)
表示装置:3台の計量器の合算重量表示機能、合算データの外部出力機能
《導入の経緯》
国内最大の捕鯨会社である共同船舶様は、商業捕鯨の再開に伴い、新たに建造する捕鯨母船に、捕獲したクジラの体重を正確に測定できる超大型計量器を必要としていました。弊社は、厳しい海洋環境でも70トン級のナガスクジラの体重を正確かつ安定して計量できる計量器を提案し、その技術力が評価され、採用に至りました。
《導入の効果》
今回の導入により、共同船舶様の捕鯨事業において、正確かつ安定、さらに効率的な計量作業による漁獲量の管理が実現しました。弊社の計量技術が、日本の商業捕鯨における信頼性と透明性の向上に貢献できたことを誇りに思います。
《特注計量器のご提案》
守隨本店では、お客様の多様なニーズに応じた計量器を設計・製作しています。例えば、使用時に職員が組み立て、使用後に分解・収納できる特注のシャチの体重計を水族館に納入した実績もあります。特殊な仕様や環境に適した計量器が必要な場合は、是非とも守隨本店にお問い合わせください。